「お盆とお彼岸って、どちらもご先祖様を供養する行事でしょ?」そう思っていませんか。
お盆とお彼岸って、どう違うの❓
実際には似ているようで、意味や由来、行い方に違いがあります。
ここではその違いを整理しながら、
日本人が大切にしてきたご先祖供養の心を見つめ直してみましょう。
お盆は『家にお迎えする日』
お盆は、8月13日から15日(地域によっては7月のところもある)
この期間、ご先祖様は遠いあの世から、わざわざ帰って来てくれると言われています。
玄関先で『迎え火』をたいて、道しるべを作り、
お仏壇に、お花・果物・野菜・お菓子などの、お供をします。
🥒きゅうりで馬を、🍆なすで牛を見立てて作り、供えたりもします。
きゅうりは足の速い🐎馬、なすはゆっくり帰る🐂牛、
という仏様へのこころずかいからの気持ちを込めて作るそうです。
昔の人の心って、温かいですね。
お彼岸は『お墓に会いに行く日』
一方、お彼岸は春分の日と秋分の日を真ん中に、前後の3日間で、年に2回です。
この期間は、昼と夜の長さがほぼ同じで、『あの世』と『この世』が、
近くなると言われているそうです。
お墓の掃除をして、お花や線香を手向け
「いつも、見守ってくれてありがとうございます」と伝える。

よく似ているようで、実は正反対
お盆は「家にお迎えする日」、お彼岸は「会いに行く日」。
同じ供養でも、意味合いは正反対です。
ただし、共通しているのは「ご先祖に感謝し、思いを馳せる」こと。
お盆は迎え入れて共に過ごす時間を持ち、お彼岸はお墓に足を運んで感謝を伝える。
いずれも日本人が大切にしてきた心の文化です。
お盆もお彼岸も、一年のうちでほんの数日しかありません。
365日の中で数えてみれば、わずか9日間ほどです。
その短い日々のために、準備を整え、お墓に足を運び、心を込めて祈る。
日常の忙しさから離れ、静かに先祖を思い出す時間を持つことは、
現代人にとっても貴重な心の拠りどころになります。
目に見えないご先祖様への感謝を形にする――その積み重ねが、
私たちの心を豊かにし、また子や孫へと伝わっていくのです。
まとめ
お盆とお彼岸は、どちらも先祖を敬い感謝を伝える大切な行事です。違いを知ることで、「迎える日」と「会いに行く日」という二つの供養の意味がより鮮明に見えてきます。
ご先祖様に思いを寄せる行いは、私たち自身の心を整え、日々をより安心して生きる力にもつながるはずです。今年はぜひ、それぞれの意味を感じながら、ご先祖様と向き合う時間を過ごしてみませんか。
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